2012年12月18日火曜日

最終話

よくよく考えれば自分のことなど後回しだったのだ
自分の命なんて芥子粒程度なのに
アイデンティティや哲学を捻り出していた
何が言いたいのかというと時間がなんとか解決してくれるのではないかということ
なるようになるさ
神のみぞ知る
ケセラセラ
これぞ我が道を行く自分に最もふさわしいキャッチコピーなのだ
そういうわけでこの物語は現実へと回帰するのだ
続きはそうあなたと私で紡いでゆくのです

2012年11月14日水曜日

第十八話

私の考える三種の神器は
ゼロ、無、無限の三種類である
このどちらかを所有するものは永遠の繁栄を約束されるだろう
堅苦しい話になったが
一応僕がゼロを持っています
だが鑑定の結果母親待ということになった
もし自分より優れたゼロを発見するようなことがあれば
自分の零は剥奪されるのだ

しかし
零をいだいて疾風怒濤、阿鼻叫喚、罵詈雑言の毎日である
父子家族もいいがそろそろ母親も必要なのではと脳裏に焼き付いている。

2012年10月31日水曜日

第十七話

ダライ・ラマとガネーシャのDNA鑑定の結果が出た
体はともかく目元からして完全にダライ・ラマの子供だった
不思議なものでここまで疑心が持たれる出産は未だかつてなかった
これからはこの六人の教育で大変だろう
子供は創ってからが大変なのだ

2012年10月30日火曜日

十六話

自分は一体誰を愛しているのだろう
カミさんは相変わらず独創的な研究に没頭している
特許だけで4つもあるもんね
しかしこれだけ他方にいい意味でも悪い意味でも影響を与え
最後にどんな帳尻を合わせるのか
女の意地というものを見せるのかもしれない

2012年10月24日水曜日

十五話

待っても無理なことは無理である
それでも何かしらの期待を持ってしまうのが性なのだ
ダライ・ラマに君はずっと独り身なのかいと聞いてみた
答えはやんわりだった

誰もがそれぞれの幸せのものさしを持っている
決して自分の望む世界が他人の幸せではないのだ

2012年10月20日土曜日

第十四話

とにかく今は孫の相手をするのが楽しみである
思えば娘たちにここまで突出したしかもインパクトのある娘はいたかなと思うほど粒が立っている

人の可能性は無限大である
しかし言葉で説明したり実感するのは難しい
孫の前ではその無限大の力をなんとも感じるのであった

2012年10月16日火曜日

十三話

神さんが土地を買いたいといった
それも広大な
そこに一体何を用意するのだろう
今更と言ってはなんだが既に子作りは完了している

実際頭は切れるほうだから何か別の意味があるのではと勘ぐってしまうのだった

2012年10月13日土曜日

第十二話

急遽孫の存在が明らかになった
設定の都合上何でもありなのだ
しかし、孫の力というものは自分を超えているとはじめて思った

肩車で髪の毛を上から握られてオラトリオ・タングラムをやられている感じだ
とは言え彼女達は黙々と一日を過ごしている

年金をもらって孫と悠々自適に生活をする
そんな甘い幻想は脆くも朽ちていった

2012年10月3日水曜日

第十一話

妹がたまに家に遊びに来る
兄妹だから当然遠慮はいらないのだが

何か独特の美観があって同じ親の子供とは思えない
それにここぞという時に頼れる人間で
自分の本能で追い出している普段が少しだけ恥ずかしい


ともあれ子供は何人欲しいと聞いたら
三人と答え

強ちそれも不可能ではないよな
そういう可能性は十分に秘めている不思議な女の子だった

2012年9月29日土曜日

第十話

水面下では家族が着々と増えている
特に息子の子育てには注意を払わなくてはいけない

特に生き方を見ていると自分の後ろ姿を見ているようで
すごく勉強になる

男には男にしかわからない悩みや考えも息子のほうが父より
共感できる部分が多いのかもしれない

しかし何かを守るために仕事をすることはすごく生き甲斐のあることだと痛感した

これならまだまだ現役で頑張れる
そういう活力をもらっている

2012年9月25日火曜日

第九話

仕事はラーメン屋の手伝いだが
週二日はデイサービスに通っている
これも仕事の一環と捉えている
友達と呼べる友だちはまだいないけれど
普段は店で会うことのできない刺激というものはまた貴重な体験なのだろう

そうそう妹がもうすぐ結婚しそうなのだ
交際を宣言してトントン拍子に決まっていった
傍から見ると少々不安なのだが


流れに任せていいこと
また少しだけ抗ってみて妥協すること
人生いろいろである

2012年9月20日木曜日

第八話

親族一同が賑やかしくなってきた
来孫の母国に九州と書かれているが
もし道州制が敷かれたのなら晴れて独立するのだ

その昔邪馬台国という国があった
九州にその一端が残されていることを見ると九州説が有力なのかもしれない

次はもうひとつの島の独立が待っているのだが
この島にはかなりややこしい仕組みが待っているのだ

2012年9月18日火曜日

第七話

実際仕事が終わってからの晩餐が一番の至福だ
ビールをみんなに振る舞う、そして一斉に飲む
この一連の動作がたまらない

しかし、というかやはりというか最近新鮮味が薄れてきているのも事実
毎日のささやかな行為に幸せは隠れている
それに反比例してテレビのボリュームは上がっているようなきがするのだ

2012年9月17日月曜日

第六話

気分の問題なのだろうがこのところ少し気持ちに余裕がなくなっているような気がする
めまぐるしい時の中で自分を考える時間が少し足りなくなってきている
孤独もたまにはいい
みんなと過ごすのは尚いい
ただ心にぽっかり空いた穴は段々と大きさを増しているのは事実だった

2012年9月5日水曜日

第五話

怒涛の毎日が続いている
店は繁盛
そして妹の縁談

今年の年末から来年の初頭にかけて何らかの変化や出会いが多くあるだろう
自分でそう自負する


今日は母親とやまに水を汲みに行った
久しぶりにする運転
少々疲れた

帰りに寄った野菜の直売所で最近ネギを買っている姿が目立つ
なんでもスーパーや八百屋にいいネギがなかなかないそうだ

こういうこだわりを持った買い物
自分にはなかなか真似できないと思った

2012年8月19日日曜日

第四話

母方の祖母の葬式が終わって数ヶ月
ようやく気持ちの整理がついてきた
日頃から集まっていた親戚もこの頃からなにか疎遠になっていった


新しい絆が芽生える時期
そう考えるなら前向きになれるかもしれない


2012年8月11日土曜日

第三話

人の世も常々厳しい時代に入って来ました
人間関係も変わる人の流れも変る

ラーメン屋一代は今日も営業中

午前は三人と結構回転する
午後は自分が後片付けまで入る

営業時間は8時までで
これも体の限界かなと思う

仕事が終わり父と母と飲むビールがたまらなく美味しい

賑やかすぎるテレビには辟易するけれど家族と同じ空間にいれる幸せ

ともあれキャストがまだ決まっとらんのですよ

2012年8月3日金曜日

第二話

自分よりもし半歩早い人がいたら
そして一歩先に出ている人がいたら

そういう人はなかなか気づかないと思う
しかしライバルのアートマンからそういうふうに言われている

世の中は狭いなぁと思ったことは多々あるが
広いと思ったことはあまりない

しかしそれは身近な人間をよく観察していない証拠だそうだ
おっとここまで隠していたが自分には子供がいて
息子と娘二人
結婚はしておらず認知だけはしている

こんなめちゃくちゃな設定だが
事実を歪曲させて子供に負担をかけるよりはいい

実際息子はあまりあてにできず
娘は自由奔放に振舞っているかのように見える

しかし親父がもう満身創痍状態で引退の時期が差し迫っているのだ

2012年8月2日木曜日

第二部 第一話

※この物語はフィクションです


さて仕事もこれくらいにしてあとは寝るか
一日の仕事は自宅兼飲食業のラーメン店だ
家族は四人
父と母、妹
それに手伝いに来てくれる彼女のような人
規模はそれなりに狭いから世界はそこまで広くないようには見えるのだが
将来親の後を次いで形なりなんなり違おうと
下に続いてゆくようにしたい
そういつも願っている
しかし

現実は厳しい
つづく